【1月22日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は21日、決勝トーナメント1回戦が行われ、開催国のアラブ首長国連邦(UAE)は延長戦に決めたPKでキルギスを3-2で下し、準々決勝進出を決めた。

 UAEは試合終盤、物議を醸す判定でPKを獲得すると、途中出場のアハメド・ハリル(Ahmed Khalil)がこれを成功させ、不安に満ちた夜の英雄になった。

 2011年大会で日本を優勝に導き、現在はUAEを率いているアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は「再びPKを与えられる形となったが、われわれは多くのチャンスをつくっていた」と主張した。「終盤に失点し同点になってから、チームはポジティブな反応と強い個性を見せた」

 一方、オーストラリア対ウズベキスタン戦は0-0で120分を終え、PK戦の末に前回大会覇者のオーストラリアが8強入りを決めた。

 PK戦では、マシュー・ライアン(Mathew Ryan)が往年の名GKブルース・グロベラー(Bruce Grobbelaar)氏をまねた動きでキッカーの気をそらし相手のキックを二つ防ぐと、最後にマシュー・レッキー(Matthew Leckie)がPKを成功させ、オーストラリアが何とか勝利を収めた。

 勝利に貢献した守護神のライアンは「人の心を読むことはできないが、とても良い気分だ」とコメントした。「GKとして間違いなく最高の瞬間だ。この瞬間、そして犠牲にしてきたものや今までの努力をかみしめたい」 (c)AFP/Alastair HIMMER