【1月21日 AFP】21日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の男子シングルス4回戦で、大会第16シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に敗れた第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が試合後、感情に任せてラケットをコートにたたきつけたことで「すかっとした」と話した。

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 第2セット途中でフラストレーションを募らせ、怒りのあまりラケットを8回コートにたたきつけて破壊したズベレフは、1-6、1-6、6-7(5-7)と屈辱的な完敗を喫した。ズベレフは「あれですかっとした。すごく腹が立っていたから、怒りを発散した」とコメントすると、前科はあるのかという質問には驚いたように「僕の試合を見たことがないの? 見るべきだね」と言って笑った。

 敗れたズベレフは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を倒してATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)を制すなど昨季は躍進を遂げ、四大大会(グランドスラム)の優勝候補と目されていたが、またしてもグランドスラムでは結果を残せず、ベスト8入りできなかったのは出場15大会中、これで14回目に達した。

 この日のズベレフは、1セット目と2セット目を合計63分で落とし、その間にダブルフォールト8回、凡ミス16本を犯した一方で、ウイナーは8本にとどまった。

 ズベレフは「まあプレーがダメだった。特に最初の2セットがひどかった」「良いところを挙げる方が難しいくらいだった。サーブもダメで、ストロークもダメ。彼のように質の高い相手との試合でこれでは、逆転は難しい」と話した。(c)AFP/Daniel HICKS