【1月18日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の夫フィリップ殿下(Prince Philip、97)が17日、車を運転中に衝突事故に遭った。バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)と警察によると、この事故で2人が負傷したが、殿下にけがはなかった。

 バッキンガム宮殿によると、事故が起きたのはイングランド東部ノーフォーク(Norfolk)州サンドリンガム(Sandringham)にある女王の別邸近く。フィリップ殿下は「17日午後、別の車との交通事故に巻き込まれた」が、「けがはなかった」。「用心のため」医師の診察を受け、無傷と診断されたという。

 殿下の車は横転したとの報道があるが、英王室は事実関係の確認には応じなかった。

 ノーフォーク州警察の同日夜の発表によると、午後3時(日本時間18日午前0時)少し前に英国車ランドローバー(Land Rover)1台と韓国・起亜自動車(Kia Motors)の車1台が衝突したとの通報があった。現場に駆け付けた警察官が双方の運転手に呼気検査を行ったが、いずれも酒気を帯びてはいないことが確認されたという。

 警察は、ランドローバーを運転していた男性にけがはなく、起亜の女性運転手と同乗者の女性が負傷して病院で治療を受けたものの入院はしなかったと述べた。

 英BBCは、フィリップ殿下の車が別邸の私道から一般道に出た後で別の車と衝突し、横転したと報じている。現場に居合わせ殿下の脱出を手伝った人々によれば、殿下には意識があったが「とても激しく動揺し、震えていた」という。(c)AFP