【1月20日 東方新報】中国の高級ホテルの衛生問題を動画で暴露した「花総」さんの個人情報を流出させたとして、広東省(Guangdong)深セン公安局は、同市内のホテルのマネージャーを7日間の拘留と罰金500元(約8000円)を科したと発表した。

「花総」さんは昨年11月、数多くの国内5つ星級ホテルの衛生問題を暴露したインフルエンサー。個人情報が流出したことが報道されて以降、ホテルの処分などについてネットユーザーから関心が集まっていた。

 北京青年報の取材によると、暴露されたホテル14社のうち、12社が警告と2000元(約3万2000円)以下の罰金を政府から通達された。しかしこの罰金額には、花総さん含め、多くのユーザーが「期待外れ」だと感じている。

 あるネットユーザーは、「5つ星級ホテルなら、1泊の宿泊費は2000元を超える。ホテルにとっては『蚊に刺された』程度のもので、ゼロの数がいくつか足りないのでは?」とコメントしている。

 今回の処分は、中国衛生部が2011年に発表した「公共場所衛生管理条例実施細則」に基づいている。規定によると、経営者は公共の場所において、顧客の使用する用品・用具に対し、清掃や消毒などを怠るか使い捨て用品を再利用するなどした場合、期間内での改善と警告、2000元以下の罰金が科される。期限を過ぎても改善が見られない場合は2000元以上20000元(約32万円)以下の罰金。状況がさらに深刻な場合には、営業停止、衛生許可の取り消し処分などが行われる。