【1月27日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)女子シングルス制覇から一夜明けた27日、大坂なおみ(Naomi Osaka)が報道陣によるインタビューに応じ、2大会連続の四大大会(グランドスラム)優勝に満足せず、メジャー4連勝の「ナオミスラム」達成を目指していきたいと語った。

 前日の決勝でペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を接戦の末に破り、アジア勢として初めて世界ランキング1位になることが決まった大坂はこの日、優勝トロフィーを手にメルボルン市内のビーチで写真撮影に臨んだ。

 わずか12か月で世界72位からナンバーワンに到達した21歳だが、一躍スターになったことでプレッシャーを感じるかという質問は笑い飛ばし、キャリア最大の成功を楽しんでいると言う。昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)に続くグランドスラムでの優勝について大坂は「今は少し慣れたような気がする」と話した。

「まだ2回目だから少しおかしく聞こえるのは分かるけど、初めて優勝した時はもっと非現実的な感覚だった」

 全米オープンで獲得したグランドスラム初タイトルは、決勝の対戦相手になったセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と主審の騒動や、試合後に観客から巻き起こったブーイングによって水を差されてしまったが、大坂はそれに続く今回の成功をかみしめようとしている。

「本当に大きい。こういった瞬間のために、子どもはグランドスラム出場を目指して練習するんだと思う。もう一回グランドスラムで優勝できたというのは、まさに夢がかなったと言える」

 また、急速に地位を高めている新鋭は、今後もさらなるグランドスラムのトロフィーを貪欲に狙っていきたいと話し、「常に次の大会、そして次のグランドスラムがあるというのがテニスの世界。そして私たち選手は皆、一生懸命にトレーニングを続け、勝利を目指したいと考えている」「だから、自分が満足しているのか微妙なところ」と続けた。