【1月21日 Xinhua News】中国の吉林省から黒竜江省にまたがる東北虎・豹国家公園の管理局は、同管理局琿春(Huichun)分局の保護スタッフがこのほど行った野外赤外線カメラのモニタリングデータの整理で、5頭の野生アムールトラの家族の映像を発見したことを明らかにした。非常に希少な映像だという。

 50秒ほどの貴重な映像が撮影されたのは2018年5月10日午前6時ごろ。鮮明に録画されていたという。映像では母親1頭が子ども4頭を連れ、カメラの前で悠然とじゃれている。母親は慈愛にあふれ、赤ちゃんたちはかわいくやんちゃで、一家5頭は満ち足りた様子だった。

 東北虎・豹国家公園は、中国が初めて国家公園システムを適用して設立した10カ所の一つ。同公園システム試験区の総面積は146万1200ヘクタールに及ぶ。

 公園の設立以降、野生のトラやヒョウの保護が次第に強化されたことで、園内に定住するトラやヒョウの家族の数も増え続けている。2018年には琿春分局だけで3家族の定住が観測され、子トラ7頭が撮影されている。(c)Xinhua News/AFPBB News