【1月13日 AFP】男子テニスを統括するプロテニス協会(ATP)のクリス・カーモード(Chris Kermode)会長の退任を望む声が選手の中で強まっているという報道が出たことを受け、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)といった重鎮と話し合うつもりだと明かした。

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 会長の件は英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が報じたもので、それによれば、ATP選手協議会(ATP Player Council)の一員であるカナダのバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil)が、ランキング50位から100位までの選手にメールを送り、強い口調で次のように訴えたという。

「われわれはおびえた子供の集まりではなく、ビジネスとしての行動と運営を始めるべきだ。必要なのは、われわれの利益を第一に考え、代表してくれるCEOだ」「ATPのガバナンスは、大会と主催者の利益を考えた構造になっている。今こそ変革の時であり、それにはわれわれが団結を保ち、選手の頑張りにふさわしい対価を要求しなくてはならない」

 ATPは今月、カーモード会長の契約更新の是非を問う投票を役員会で行う予定となっている。役員会は大会側の代表3人、選手代表3人で構成され、それぞれ2人以上の賛成を得ることが続投の条件となっている。

 こうした状況の中で、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を目前にしたフェデラーは、現状をすべて把握しているわけではないが、選手仲間と話し合うつもりだとコメントした。

「協議会の何人かと話し合うつもりだ。きょうの午後はメンバーの一人であるロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)と練習するしね」「彼と少し話して、(12日の)協議会の会合の様子を尋ねたい。ATPのリーダーシップに関する話が中心だったようだ」

「クリスの下で、われわれは5年か6年の良い時期を過ごしてきた。もちろん重要な役割だ」「徹底的に見ていく必要がある。ノバクやラファ、アンディとも少し話をして、意見を聞かないとならないだろう」 (c)AFP