【1月13日 AFP】テニス、シドニー国際(2019 Sydney International)は12日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)が7-5、7-6(7-5)で第8シードのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)を破り、ツアー初勝利を挙げた。

 ランキング29位で、現在19歳のデミノーは、雨の影響でこの日の早い時間帯に行われたジル・シモン(Gilles Simon、フランス)との準決勝に勝利し、自身よりも疲労の少ないセッピから勝利を収めた。

 デミノーはこれで、2001年にこちらも19歳で大会を制した自身の師匠、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)以降では最年少の大会王者に輝いた。また、134年の歴史を持つこの大会で、オーストラリア出身のチャンピオンが生まれるのは、2013年のバーナード・トミック(Bernard Tomic)以来5年ぶりとなった。

 優勝直後のインタビューで、シドニー(Sydney)生まれのデミノーは「本当にこんなことが起こるなんて信じられない」「優勝できるとは思っていなかった。三度目の正直だし、みなさんには分からないかもしれないけれど、故郷のみなさんの前での優勝はとても大きなことだ」とコメントした。

 デミノーにとっては2年連続のシドニー国際決勝で、昨年はダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れて準優勝だったが、今回はファーストサーブが入った際のポイント獲得率が75パーセントを記録し、昨年逃した優勝をつかんだ。

 2018年シーズンのデミノーは、ツアーレベルでシングルス28勝を挙げ、世界ランキングも208位から29位にジャンプアップ。同年のATP最優秀新人に選出されている。(c)AFP