【1月13日 AFP】テニス、シドニー国際(2019 Sydney International)は12日、女子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は1-6、7-5、7-6(7-3)の逆転でアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に勝利し、2015年大会に続く2回目の優勝を果たした。

 開幕セットを落とし、最終セットも序盤にブレークを許して0-3とリードされたクビトバだったが、最後はオーストラリアの選手でランキング最上位のバーティをタイブレークで退け、2時間19分で決着をつけた。

 同日の深夜にアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)との準決勝を終わらせたばかりだったが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2回制している女王の粘りが勝った。

 クビトバはこれでバーティ戦は3戦全勝。2017年のエイゴン・クラシック(AEGON Classic Birmingham 2017)でも決勝でバーティに勝利しており、ツアー決勝はこれで8連勝となった。

 クビトバは「すべて出し切った。最後はけいれんしていた。ベストの状態ではなかった」とコメントした。

「相手はオーストラリアの選手で、こうしたコンディションにも慣れている。私は夜の試合を3回経験していて、自分にとってはまったく別のコンディションで、開始直後から非常に体が重いのを感じていた」

「だからリズムに慣れて試合に入るのに少し時間が必要だった」「素晴らしい決勝で、最後まで熱戦だった。決勝はこうでなくてはいけない」

 ウイナーの数でバーティの23本に対して31本と上回ったクビトバは、この日はサービスゲームを6回ブレークされた。最終セットも自身最初のサービスゲームをブレークされて0-3とリードされ、第5ゲームでブレークバックしてゲームカウント3-3のタイに戻す展開だった。

 その後の第9ゲームではバーティにブレークポイントを4回しのがれながらもゲームを奪ったが、続く優勝のかかったサービスゲームをキープできず。第11ゲームも再びブレークしたが、疲労の影響が出始めたその次のゲームでは連続ダブルフォールトを犯し、勝負はタイブレークに持ち込まれた。

 それでも最後は、チャンピオンシップポイントの場面で走り込みながらフォアハンドをクロスに決め、キャリア26勝目、この1年で6個目となるWTAツアーのタイトルを手に入れた。

 バーティは「もちろん悔しい。ものすごい1週間だった。つまり、コートですべてを出し切った」「きょうのペトラは勝負所で強かった。彼女との試合ではときどきこういうふうに、自分ではどうしようもないショットをたくさん打たれることがある」とコメントした。(c)AFP