【1月12日 AFP】東欧マケドニアの議会(定数120)は11日、国名を「北マケドニア共和国(North Macedonia)」に変更する改憲の是非を問う採決を行い、承認された。これにより、国名をめぐるギリシャとの数十年に及ぶ確執は解消され、マケドニアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)加盟に向けて大きく前進する。

 タラト・ジャフェリ(Talat Xhaferi)議長は、賛成票81で可決に必要な3分の2を上回ったことを明らかにした。

 国名変更にはギリシャ議会による承認も必要となる。ギリシャ政府は、旧ユーゴスラビア解体によって1991年にマケドニア共和国が誕生して以来、自国の北部に「マケドニア」という地名があることを理由に国名の承認を拒否し、マケドニアの国際機関への加盟を阻んできた。しかし、国名変更を条件に、EUとNATOへの加盟を承認することで合意している。(c)AFP/Saska CVETKOVSKA