■ハンズフリー

 テクノロジーが急速に発展する中、通常は家族向けの製品の売り込みを得意とするテック業界にとっての挑戦は、時には厳しい目を向けられることもあるアダルトエンターテインメントの世界にどの程度入り込んでいくかということだ。

 今年のCESイノベーション賞は、マイクロロボット技術を使って人間の口の感覚を真似たハンズフリーバイブレーターロボット「Ose」に贈られた。だがこの製品は規定を破ったとみなされてその栄光を剥奪され、展示フロアからも撤去されて物議を醸している。

 なぜ裸のポールダンサーは良くて、ハイテクバイブレーターはだめなのか、皆、納得がいかないかもしれないが、CTA側は、「同製品は既存のいかなる製品カテゴリーにも当てはまらないため、その資格を有していなかった」と釈明。

 同製品の開発者は、CTAに宛てた公開書簡の中で、「社会は、セックスやセクシュアリティーをめぐるタブーを捨てる必要がある。それは生活や健康の一部であり、主要な話題の一つとなるべきものだ」と述べている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN