【1月9日 AFP】サッカー日本代表は8日、第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)のチーム初戦となるトルクメニスタン戦を前に、森保一(Hajime Moriyasu)監督と主将の吉田麻也(Maya Yoshida)が記者会見に臨んだ。吉田は4年前の雪辱を期すチームに、重圧に打ち勝って自分の力を出さなくてはならないと奮起を求めている。

 アジアカップの日本代表は、2011年は大会最多4回目の優勝を飾ったものの、2015年の前回大会はPK戦の末にアラブ首長国連邦(UAE)に敗れ、決勝トーナメント1回戦敗退に終わった。

 吉田はそのことを指し、当時のショックが完全に癒えたわけではない選手もいることを認めながら「4年前は大きな失望を味わったが、今は新しい監督で臨む新しいチーム」と切り出した。

 2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で日本は、ベルギーに2点リードから痛恨の逆転負けを喫して準々決勝進出を逃したものの、見事に16強入りを果たした。またW杯後に就任した森保監督の下で、チームは南野拓実(Takumi Minamino)や堂安律(Ritsu Doan)といった生きのいい若手を中心に5試合無敗を続けている。

 吉田はその中で「大きな期待の高まり」を感じつつ、「W杯と違い、アジアカップでは勝たなくてはならないという別のプレッシャーがある。そうした期待の中で結果を出す難しさを克服しないといけない」とコメントした。

 今大会に臨む新生代表に、森保監督はボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の香川真司(Shinji Kagawa)やレスター・シティ(Leicester City)の岡崎慎司(Shinji Okazaki)といった重鎮を招集しなかった。

 その意図について監督は、「W杯後に経験の浅い選手が増えたが、ベテランを切り捨てるという意味ではない。まずはこの大会をきっかけに、若い選手に自分の道を切り開いていってほしいということ」と話した。

 トルクメニスタン、ウズベキスタン、オマーンと同じグループFに入っている日本は、問題なくグループを勝ち上がることが期待されているが、大会ではすでにいくつかの波乱が起こっており、オーストラリアはチーム初戦でヨルダンに0-1で敗れた。

 吉田は「オーストラリアやタイが負けて、韓国も苦戦した。その意味ではトーナメントの初戦は常に大切」と話している。

「まずはグループリーグを確実に突破したい。そうして徐々にチームが成長していかないといけない」「今までの日本代表がつくり上げてきたものがある中で、新しい選手はその責任や誇りを背負って戦う。その意味でも、この大会は非常に大きな場になる」 (c)AFP/Alastair HIMMER