【1月9日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は8日、各地で試合が行われ、グループEでは3度の優勝経験を持つサウジアラビアが10人の北朝鮮に4-0の完勝を収めた。

 昨年行われたW杯ロシア大会(2018 World Cup)では、格上に力が及ばなかったサウジアラビアだが、この日は隣国のアラブ首長国連邦(UAE)でより落ち着いていた様子で、前日にイエメンを5-0で下したイランと並ぶ優勝候補の一角であることを示すパフォーマンスを披露した。

 サウジアラビアは序盤から容赦ない攻撃を仕掛けると、28分にはハッタン・バヘブリ(Hattan Bahebri)がDFリ・イルジン(Ri Il-Jin)をかわしてファーサイドのネットにシュートを突き刺した。

 さらにその9分後、サウジアラビアはフセイン・アル・モガハウィ(Hussein al-Moqahwi)のFKにモハメド・アル・ファティル(Mohammed Al-Fatil)が合わせて北朝鮮ゴールを陥れ、リードを広げた。

 前半終了間際には、アル・モガハウィを倒した韓光宋(Han Kwang-Song、ハン・グァンソン)がこの日2枚目のイエローカードで退場となり、追いかける展開となっていた北朝鮮の状況はさらに苦しいものとなった。

 サウジアラビアは69分、サレム・アル・ダウサリ(Salem al-Dawsari)のゴールでスコアを3-0にすると、87分には疲弊した相手守備陣からファハド・アル・ムワッラド(Fahad al-Muwallad)が4点目を奪った。

 同日に行われたグループDの一戦では、イラクがベトナムに2度追いつくと、試合終了直前にアリ・アドナン(Ali Adnan)がFKを決め3-2で勝利した。同組では、イランとイラクが勝ち点3で並んでいる。(c)AFP