【1月9日 Xinhua News】中国重慶市の解放碑歩行者通りにある農業銀行の店舗では、スマートロボットの「萌萌」がちょっとした人気者になっている。身長1メートルほどのこのアシスタントは、銀行のさまざまな業務を熟知しているだけでなく、機知に富んだ会話もできる。

 「彼氏はいるの?」

 「まだ3歳ですよ。仕事のほうが大切です」

 「じゃあ犬の鳴きまねはできる?」

 「お姉さんが私にお手本を見せてくれませんか?」

 これは、記者が「萌萌」と交わした会話の1コマだ。

 テクノロジーの進歩に伴い、スマートロボットはますます賢くなり、人々の生活に多くの楽しみをもたらしている。

 今では、銀行やホテル、税務署など公共の場所だけでなく、多くの家庭でもさまざまなスマートロボットが若者の生活に徐々に入り込んできている。

 中国科学院重慶研究院スマート安全技術研究センターの石宇(Shi Yu)主任は、モノのインターネット(IoT)やビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)などの新しい技術が急速に発展する中、スマートシティーの建設は中国の都市が新たな発展段階へと向かうための必然的選択になっていると指摘。「スマートライフへのまい進は大きな流れとなっており、スマート要素が日常生活にもたらすメリットを、さらに多くの人々が享受するようになっている。既に実現しているメリットが、逆に人々の日常生活におけるスマート要素へのさらなるニーズを刺激している」と語った。石氏はさらに、中国の若年層のスマートライフに対する憧れが、強大なエネルギーとなってテクノロジーの発展を後押ししているとの見解を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News