【1月6日 AFP】国連(UN)のマーチン・グリフィス(Martin Griffiths)イエメン担当特使が5日、イエメンの重要な物資補給路となっている港湾都市ホデイダ(Hodeida)の停戦を後押しする協議を行うため、首都サヌア入りした。AFPカメラマンが伝えた。

 グリフィス特使は、サヌアでイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装組織フーシ派(Huthi)指導部と協議した後、サウジアラビアの首都リヤドでイエメン暫定政権側と協議する予定。サヌアでは、ホデイダの停戦を監視する国連監視団を率いるオランダのパトリック・カマート(Patrick Cammaert)退役少将とも会談する。

 フーシ派筋によると、グリフィス特使は6日、ホデイダを訪れる予定。紅海(Red Sea)沿岸のホデイダ港は、2200万人以上が人道支援物資に頼って生活しているイエメンに輸入される物資の大半の搬入拠点となっている。

 グリフィス特使はサヌア入り後に声明を出さなかったが、数年にわたって続くサヌアの空港封鎖の解除を求めるデモに、救急車の中から参加していた慢性疾患の子ども5人を見舞った。

 フーシ派によると、空港封鎖のために、大勢の患者が外国での治療を受けられずにいるという。(c)AFP/Jamil Nasser