【1月5日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2019)は4日、準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-7(6-8)、4-6で第7シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)にまさかの敗北を喫した。

 2時間半を超えるハイレベルな熱戦の末に今季初黒星を喫したジョコビッチは、試合後の記者会見で「何が起きたのかって? 僕が試合に負けた。ただそれだけだ」と、明らかにいら立った様子でコメントした。

 第2セット第8ゲームで自身のサービスゲームを落とした時は、怒りをあらわにしてラケットを破壊した王者は「第1セットを先取した後、2セット目も先にブレークを奪って4-3で自分のサービスゲームとなり、ほぼ試合を掌握したと思った」と続けた。

「彼(バウティスタ・アグト)が良い試合をした。自分は簡単なミスもあったし、重要な局面で集中を切らした時は、こうした結果となるものだ。珍しいことではない。よくあることだ」

 今大会ではダブルスにも出場していたジョコビッチは、この一戦までに3日間で毎日2試合をこなしていたほか、バウティスタ・アグト戦を含めて約10時間もコートに立っていたため、疲労も懸念される。1週間を通してプレーしすぎたかと問われたジョコビッチは「間違いなく最高の状態ではなかった」と付け加えた。

「でも、これが今大会で求めていたもの。できるだけ多くの試合をこなし、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)へ向けて準備を整えるというね。だから非常に満足はしている」「もちろん、きょうの試合に敗れたことは喜ばしくないが、より上手だった選手に負けたというのが結局のところだ」

 一方、最終セット第1ゲームでジョコビッチのサービスをブレークすると、そのまま最初のマッチポイントで勝利をつかんだ世界ランキング24位のバウティスタ・アグトは「この試合は一生忘れないだろう」「今はこの上なくハッピーだ」と喜んだ。

 5日の決勝では、チェコのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych)と対戦する。元世界ランク4位で現在は同71位に落ちているベルディハは同日、第4シードのマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)に7-6(8-6)、6-3でストレート勝ちし、自身2度目の大会決勝へ駒を進めている。(c)AFP