【1月2日 時事通信社】ブラジルで1日、極右のジャイル・ボルソナロ氏(63)が大統領に就任した。任期は4年。軍出身で7期28年にわたり下院議員を務めてきた。昨年10月の大統領選決選投票で左派・労働党候補を下し、初当選を決めていた。

 首都ブラジリアの連邦議会で1日、就任演説を行い「国民を一つにし、家族を重視し、宗教とユダヤ・キリスト教的伝統を尊重するとともに、われわれの価値観を守ろう」と訴えた。

 演説では「ブラジルはイデオロギーの縛りから自由になる」と強調。2002年以降の左派路線からの完全決別と保守回帰を宣言した。

 さらに「市民は自衛のための手段を持つ権利がある」と述べ、劣悪な治安への対策として公約通り銃規制の緩和を進める考えも示した。一方、経済面では市場開放の推進を約束した。

 ボルソナロ氏はその後、17閣僚を任命した。軍事政権(1964~85年)を公然と擁護していたボルソナロ氏は、就任演説で憲法重視の姿勢を打ち出して軍政復帰への懸念払拭(ふっしょく)を図ったが、閣僚の顔触れでは軍偏重の姿勢が改めて示された。

 昨年12月半ばに発表された世論調査によると、国民の6割以上はボルソナロ政権に好意的。特に、治安・暴力問題の改善に期待が集まっている。(c)時事通信社