【1月2日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州で1日、月経年齢の女性によるヒンズー教のサバリマラ(Sabarimala)寺院への立ち入り禁止を無効とした最高裁判決を支持する女性たちのデモが行われた。報道や支持者らの話によると、大勢の女性が全長620キロに及ぶ人間の鎖をつくった。

「女性の壁(Women's Wall)」と名づけられたデモは、ケララ州の共産党政府の支持も受けて実施された。

 ヒンズー教の聖地であるサバリマラ寺院では、月経年齢とされる10~50歳の女性の立ち入りが伝統的に禁止されてきたが、最高裁が昨年9月、禁止を覆す判決を下した。以後、禁止の反対派、支持派の双方がデモを繰り返している。

 インドのPTI通信によると、デモには政府職員らが参加したほか、学校が半休となり、大学も試験開始時間を遅らせたため、生徒や学生も参加できたという。

 政府はデモ開始に先立ち、500万人規模の女性が参加するとの見通しを示していた。

 最高裁の判決を受けて、これまでに複数の女性が丘の上にあるサバリマラ寺院に参拝しようとしたが、判決に反対する活動家によって力ずくで阻まれている。警察と女性参拝禁止の支持派の衝突も起きており、これまでに2000人以上の逮捕者が出ている。(c)AFP