【1月1日 AFP】米民主党のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(69)は12月31日、
2020年大統領選挙への出馬に向け、準備委員会を設置すると発表した。

 ウォーレン氏は金融業界に対する痛烈な批判ぶりや、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との対決姿勢で知られる革新派議員。民主党予備選はトランプ大統領の再選阻止に焦点を当てることでまとまる見通しだが、候補者乱立の様相を呈しており、同氏は最初の主要候補となる。

 トランプ大統領は過去の支持者集会で、ウォーレン氏を実在の先住民女性の名前である「ポカホンタス(Pocahontas)」と呼び、先住民の血を引いているとする同氏の主張を冷やかしてきた。

 さらにトランプ大統領はウォーレン氏に向け、先住民であることを証明する検査を受けたら100万ドル(約1億円)を寄付すると発言。同氏は、大統領による冷やかしを止めるため実際にDNA検査を行った。しかし、同氏が先住民の血をわずかしか引いていないとの検査結果が出ると、大統領はそれを面白がる様子を見せた。

 一方、ウォーレン氏が別の有力男性政治家と対決した出来事は政界の語り草となっている。

 ウォーレン氏は2017年、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)氏の司法長官指名をめぐり、上院で共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務と衝突。規則違反として発言を制止された際にも、一歩も引かず話を続けた。

 後にマコネル氏が「それでも、彼女は発言をやめなかった(Nevertheless, she persisted)」と批判すると、この言葉は瞬く間にフェミニスト層に浸透し、Tシャツや自動車のステッカーに使われるようになった。(c)AFP/Brian KNOWLTON