【12月29日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、股関節の故障で約1年戦列を離れていたが、競技から引退しなかったことに何の後悔もしていない。四大大会(グランドスラム)通算3勝の元王者が、31日に開幕するブリスベン国際(Brisbane International 2019)を前に心境を語った。

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 2012年と2013年にタイトルを獲得した同大会に、今回は世界ランク256位として臨む31歳のマレーは、昨季も豪ブリスベンでシーズン開幕を迎える予定だったが、股関節の故障で大会前日の夜に棄権を余儀なくされ、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の出場も断念した。

 その直後に手術に踏み切ったマレーは、シーズンの大半をふいにして2018年シーズンは6大会の出場にとどまり、8月のシティ・オープン(Citi Open 2018)で記録した8強入りが最高成績となった。

 グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)との練習を終え、報道陣から引退の可能性に関して問われたマレーは、「自分のタイミングで退きたい」とすると、「プレーからずっと離れて再び競技できるレベルを取り戻すことなく、半年前にやめる決断をしていたら、振り返って後悔していただろう」と答えた。

「自分が満足できるレベルを取り戻すため、最大限の力を尽くすというのが自分に課した課題だ」「ハイレベルな戦いはできるけれど、それを数日間持続させていく必要がある。そこが大きな壁だ」

 全豪オープンで5度の準優勝に終わっているマレーは、27日に英メディアに対して「股関節にまだ少し痛みが残っている」としながらも、「数か月前よりは良くなっている」と強調。さらに、「まだ成し遂げたいことが残っている。それが可能かどうかは自分でも分からない」と語っていた。

「全仏オープンテニス(French Open 2019)でも優勝したいけど、勝つとしたら何度も惜しいところまで行っている大会(全豪オープン)かな」「ここでプレーしたかった。試合に出たら全力を尽くして戦うつもりだ」

 ブリスベン国際には他に、世界ランク2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)をはじめ、錦織圭(Kei Nishikori)やニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)らが出場する。(c)AFP