【12月28日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の是非を問う2016年の国民投票の裏側を描いたテレビドラマが、英公共放送チャンネル4(Channel 4)で来月7日に放送される。主演は英俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)。

 タイトルは『ブレグジット:ジ・アンシビル・ウォー(Brexit: The Uncivil War、原題)』で、カンバーバッチは離脱派の運動「ボート・リーブ(Vote Leave)」を率いたドミニク・カミングス(Dominic Cummings)氏を演じる。

 カンバーバッチはEU残留を支持しており、ブレグジットが「自分の人生において最も政治的な対立を生んだ問題」だったことから、当初ドラマ化に関して慎重な思いがあったという。

 EU懐疑派議員の政治顧問だったカミングス氏は知名度こそ低いものの、国民投票前にデータやソーシャルメディアを駆使した運動を展開するなど、EU離脱への道筋に決定的な役割を果たしたと考えられている。

 カンバーバッチは、ドラマをきっかけに政治やビジネスに関わる組織に渡った個人情報がどう利用されているのか、一般人がどのように政治やビジネスの標的とされているのかについて考えてほしいと語った。(c)AFP/Dario THUBURN