■ワインだるでウイスキーを熟成

 ブログ「Le Whisky Francais(フレンチ・ウイスキー)」の共同創設者グザビエ・ブルベ(Xavier Brevet)氏によると、ウイスキーに使われる「モルト(麦芽)」の5大生産地のうちの3か所はフランスにあるという。

 また、予想外のことではあったが、フランスではワインだるが大量に使われていることもプラスになった。スコッチウイスキーでは、バーボンやシェリーに使われたたるがウイスキーの製造に使われることが多い。一方、フランスの蒸留所は、ワイン熟成に使ったたるをウイスキー用に使っているため、ワインの芳醇(ほうじゅん)な香りが生かされるという。

 成長を続けているフランス産ウイスキーではあるが、その市場はまだ限定されている。

 ワレンゲム蒸留所は、純アルコール換算で年間約20万リットルのウイスキーを販売している。一方、スコットランドでは、中規模の蒸留所でも年間製造量が約700万リットルに上るという。(c)AFP/Frederic Garlan with Antoine Agasse