【12月26日 AFPBB News】しめ飾りや羽子板など正月用品を売る露店が並ぶ「納めの歳の市」が26日、東京・東日本橋の「薬研堀(やげんぼり)不動尊」周辺で始まった。衣類や日用雑貨を通常より安く提供する「大出庫市(おおでこいち)」と同時開催され、約60店の露店が年末の雰囲気を盛り上げている。

「歳の市」は江戸時代にさかのぼり、明治維新の後に栄えるようになったとされる。薬研掘不動尊歳の市保存会によると、東京の歳の市はかつて、12月に入ると深川八幡から始まり、浅草観音、湯島天神を回り、薬研堀不動尊で終了していたため「納めの歳の市」と呼ばれるようになった。神楽やチンドン屋の練り歩きのほか、「講談発祥の地」として最終日の28日に行われる「張扇(はりせん)供養」が特徴だという。

 同保存会の渡辺秀次会長(69)は、「平成最後の歳の市の雰囲気を楽しみながら、正月の飾りつけで明るい年が来るように」と話した。(c)AFPBB News