【12月26日 東方新報】中国国家言語資源モニタリング・研究センター、商務印書館(The Commercial Press)などの共催による「今年の字と言葉」大賞がこのほど、北京で発表された。国内部門では「奮」の字と「改革開放40周年」という言葉が、世界部門では「退」の字と「貿易摩擦」という言葉が、それぞれ選ばれた。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 主催者は、「奮」は人心を奮い立たせ、発奮し勢いが盛んになる意味を示していると解説した。また、中国は2018年に「改革開放40周年」を迎えた。この40年の間に、中国は新しい時期の幕開け、新世紀の到来、さらなる新時代への突入と、様々な面で偉大な成果を挙げてきた。

 一方で、世界の2018年を表す字と言葉には「退」と「貿易摩擦」が選ばれている。この1年間、3大陸の各国が相次いで国際機関、条約、あるいは協定から脱「退」する現象が見られた。脱退の目的は異なるものの、その背景にはいずれも国益が絡んでいた。同時に、アメリカによる中国製品に対する追加関税が引き金となって「貿易摩擦」が引き起こされている。しかし、経済のグローバリゼーションこそが大勢の赴く方向であり、中米両国にとっては、ウィンウィンこそが一層麗しい未来へと歩みだす道であると考えられている。

 このほか、2018年の十大新語、十大流行語、十大ネット用語なども発表された。第1回中国国際輸入博覧会「輸入博」や、支付宝(アリペイ、Alipay)が実施した抽選キャンペーンがきっかけで幸運を指す言葉となった「錦鯉」などが選ばれた。

 中国陶行知研究会(Tao Xingzhi Study Association of China)求真教育実験研究院の王旭明(Wang Xuming)院長は、「これらのホットな言葉や表現は社会を映す鏡であり、時代を見透かす道具でもある。これまでの一年の世相が凝縮されている」と話している。(c)東方新報/AFPBB News