【12月25日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで24日、政府庁舎に対する自爆攻撃と銃撃があり、当局者によると少なくとも29人が死亡した。同市では犠牲者を出す襲撃事件が相次いでいる。

 アフガニスタンをめぐっては数日前、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が駐留米軍の大幅削減を計画していると報じられ、17年間にわたり続く旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いの終結に向けた取り組みを阻害する恐れがあるとの懸念が広がっていた。またアフガンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は前日、新たな内相と国防相として、いずれも反タリバン姿勢で知られる元情報機関トップの人物2人を指名したばかりだった。

 今回の事件で標的となったのは、公共事業省などの政府庁舎がある区画。襲撃開始から7時間以上が経過した後、当局は事件の終結を宣言した。内務省のナジブ・ダニッシュ(Najib Danish)報道官によると、死者のほかに少なくとも20人が負傷。犠牲者の多くは民間人だった。

 同報道官は、アフガン当局が襲撃犯3人を殺害し、施設内にいた350人以上を解放したと説明。4人目の容疑者は襲撃開始時に起きた自動車爆弾の爆発により死亡した。犯行声明は今のところ出されていない。

 映像は、病院で治療を受ける負傷した男性ら。(c)AFP/Usman SHARIFI, Emal HAIDARY