【12月25日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)は24日、バチカン(ローマ法王庁)のサンピエトロ大聖堂(Saint Peter's Basilica)で行われたクリスマスイブのミサで、現代の消費主義を批判し、他者に分け与えることの大切さを信者らに呼び掛けた。

 法王は「人間は貪欲になってしまった」「多くの人が物を過剰に所有することに人生の意義を見出している」と指摘し、「生きるために必要な日々のパンにも不自由する人があまりに多い一方で、ごく少数の人たちは豪勢な食事にありついている」と説いた。

 また、イエス・キリスト(Jesus Christ)の誕生は「飽食や蓄財ではなく、他者に分け与える」という生き方に新たな道を示すものだったと諭し、「道を誤ってはいけない。さもなければ世俗主義や消費主義に陥ってしまう」と戒めた。(c)AFP