【12月25日 AFP】国際ウエイトリフティング連盟(IWF)は24日、2012年ロンドン五輪で採取された尿検体を再検査した結果、金メダリスト2人を含む5選手について暫定的な出場停止処分を科したと発表した。

 6年前のロンドン五輪で重量挙げ男子105キロ級の金メダルを獲得したオレクシー・トロフティ(Oleksiy Torokhtiy、ウクライナ)と、リオデジャネイロ五輪で同種目を制したルスラン・ヌルディノフ(Ruslan Nurudinov、ウズベキスタン)は、アナボリックステロイドに陽性反応を示した。再検査の対象はロンドン五輪の検体であるため、タイトルを剥奪されるのはトロフティのみとなっている。

 その他では、2013年と2015年のドーピング検査で現在8年間の出場停止処分を受けているアゼルバイジャンのバレンティン・フリストフ(Valentin Hristov)が、アナボリック剤に陽性反応を示してロンドン五輪の男子56キロ級で獲得した銅メダルを失うことになった。

 残りの2人はアルメニアのメリネ・ダルジャン(Meline Daluzyan)とベラルーシのミカライ・ノビカウ(Mikalai Novikau)で、どちらもロンドン五輪のメダリストではなかった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は先月、「最新鋭の科学技術」を駆使して2012年大会で採取された検体を新たに分析することを、新設されたばかりの国際検査機関(ITA)に委ねることを発表していた。(c)AFP