【12月24日 AFP】18NFLは23日、第16週の試合が行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)とダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)が、それぞれホームで勝利を挙げてプレーオフ進出を決めた。

 これで、NFCではカウボーイズとニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)、シカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)が、AFCではペイトリオッツとヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)、ロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)がポストシーズン進出を決めた。

 ペイトリオッツは24-12でバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)を下し、NFL史上初となる10季連続のプレーオフ進出を決めた。AFC東地区優勝はここ18シーズンで16回目。10季連続の地区タイトル獲得は、北米スポーツでは他に米大リーグ(MLB)のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)しか成し遂げていない快挙となる。

 スーパーボウル制覇を5回経験している41歳のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、わずか126ヤード獲得でタッチダウンパスも1本しか決められず、負傷が心配されたが、本人は「調子は最高だ。100パーセントだよ。けがはしていない。きょうは最高のパスゲームができなかった。それでも勝ったし、みんな気分は良いと思う」とコメントした。

 ペイトリオッツはジェームズ・ホワイト(James White)とソニー・マイケル(Sony Michel)のタッチダウンランで14-0とリードして前半を終えると、後半もブレイディがジュリアン・エデルマン(Julian Edelman)への32ヤードのタッチダウンパスを通し、追い上げるビルズを振り切った。ペイトリオッツは戦績を10勝5敗に伸ばし、ホームでは7戦全勝を記録している。

 カウボーイズは27-20でタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に勝利し、ここ5シーズンで3回目となるNFC東地区のタイトルも獲得した。ダック・プレスコット(Dak Prescott)がパスとランで1回ずつタッチダウンを決め、ジェイロン・スミス(Jaylon Smith)はファンブルリカバーから69ヤードのリターンタッチダウンを記録した。

 プレスコットがパス25回中20回成功で161ヤード、エゼキエル・エリオット(Ezekiel Elliott)が18回のランで85ヤードを獲得したカウボーイズは、戦績を9勝6敗としている。

 フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)は32-30でテキサンズに勝利し、2004年と2005年のペイトリオッツ以来となるスーパーボウル連覇に望みをつないだ。8勝7敗のイーグルスがプレーオフに進出するには、最終週でワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)に勝利し、8勝6敗1分のミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)がベアーズに敗れる必要がある。バイキングスはこの日、27-9でデトロイト・ライオンズ(Detroit Lions)を下した。

 イーグルスでは、QBニック・フォールズ(Nick Foles)がチーム歴代最多の471ヤードを獲得し、タッチダウンパスを4本通した。

 セインツは31-28でピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)に勝利し、戦績を13勝2敗としてNFL最高勝率の可能性を残している。スティーラーズに苦戦を強いられたセインツが、相手の最後のドライブでファンブルを誘発すると、デマリオ・デービス(Demario Davis)がボールを取り戻して逃げ切った。

 この結果、セインツはプレーオフのホームフィールド・アドバンテージを獲得した。本拠地メルセデス・ベンツ・スーパードーム(Mercedes-Benz Superdome)の大歓声は、チームにとって大きな後押しになる。ドリュー・ブリーズ(Drew Brees)は「自分たちはホームが大好き、ドームが大好きだ。とはいえ、フィールドへ出れば常に勝利を勝ち取らなくてはならないことはみんな分かっている」と話した。

 一方、敗れたスティーラーズはプレーオフ争いでボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)に抜かれた。スティーラーズがプレーオフへ勝ち進むには、最終週の試合に勝利した上で、レイヴンズが負けるしかない。

 シーホークスは38-31でチーフスを破り、プレーオフ行きの切符をつかんだ。敗れたチーフスは、ディビジョン優勝と地区プレーオフのホームフィールドアドバンテージ獲得のチャンスを逃している。

 またプレーオフもう1枠の行方は、この日インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)が28-27でニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)に競り勝ったため、最終週のテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)対コルツの直接対決で決まることになった。コルツは残り1分を切ったところでアンドリュー・ラック(Andrew Luck)がチェスター・ロジャース(Chester Rogers)への1ヤードのタッチダウンパスを通し、逆転勝利を収めた。(c)AFP