■「メイド・イン・チャイナ」のイメージチェンジ

 中国人のワインの好みは中流階級の急成長とともに過去10年で成熟してきた。2021年までには世界で2番目のワイン消費国になる見込みだ。

 市場調査会社ユーロモニター・インターナショナル(Euromonitor International)によると、2017年には710億ドル(約7兆8000億円)規模だった中国のワイン市場は、向こう5年間で27%成長し、910億ドル(約10兆円)近くにまで拡大すると予測されている。

 しかし、中国国内の消費者は国産ワインを鼻であしらう傾向にある。2017年の輸入ワインの消費量は前年比17%増だったが、国産ワインの売り上げ高は5年連続で減少した。

 中国のワインは過去、品質に安定性がなかった。だが、アオ・ユンのデュルー氏は「メイド・イン・チャイナ」への先入観を変えさせようと決意した。「私たちは全てに情熱を注いで取り組んでいる。そして最高のブドウと最高のワインを造り、『メイド・イン・チャイナ』を改革する一企業になるために、究極の精密さで働いている」 (c)AFP/Pak YIU