【12月24日 AFP】英警察は23日、首都ロンドンのガトウィック(Gatwick)空港でドローン(小型無人機)を違法に使用し、クリスマス目前に航空機の運航を妨害した容疑で逮捕されていた男性(47)と女性(54)を釈放したと発表した。

 この騒動で、同国第2のガトウィック空港は19日から21日にかけて混乱状態に陥り、14万人の足に影響が出た。

 22日になって、同空港に近いクローリー(Crawley)在住のこの男女2人が逮捕されたが、地元サセックス(Sussex)警察は翌23日、「2人は取り調べに全面的に協力してくれ、もはや容疑者ではなくなった」と発表した。

 同時に、損傷したドローン1機が空港周辺で発見されたことも明らかにされたものの、今回の騒動に関係があるのかどうか現時点では分かっていない。

 警察は、ドローンの飛来は目撃証言のみに基づいたもので、実際には飛んでいなかった可能性もあると認めている。その一方で、今後も積極的な捜査を継続する方針を示し、市民に対し不審物の通報をはじめ情報提供への協力を呼び掛けている。

 また同空港は、5万ポンド(約700万円)の報奨金を提示。寄せられた情報を基に容疑者が逮捕され有罪と認められた場合、その情報の提供者にこれを支払うとしている。 (c)AFP/Robin MILLAR