【12月23日 AFP】(更新、写真追加)インドネシアのスマトラ(Sumatra)島とジャワ(Java)島の間にあるスンダ海峡(Sunda Strait)で22日夜に起きた津波で、国家災害対策庁は23日、死者が少なくとも222人に達したと発表した。負傷者も800人を超えている。専門家らは同日、スンダ海峡周辺では新たな津波が発生する恐れがあると警告した。

 国家災害対策庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ(Sutopo Purwo Nugroho)報道官によると、負傷者は843人で28人が安否不明。死傷者はさらに増える恐れがある。

 津波はクラカトア(Krakatoa)火山の噴火に伴い、海底で地滑りが起きたことが原因とみられている。

 英ポーツマス大学(University of Portsmouth)大学のリチャード・チュー(Richard Teeuw)氏は、クラカトア火山の活発な活動が続き、海底でさらに地滑りが生じる恐れがあるとして「スンダ海峡で新たな津波が起きる可能性は依然として高い」と指摘した。

 仏パリ第11大学(University of Paris-Sud)のジャックマリー・バルダンツェフ(Jacques-Marie Bardintzeff)氏も、「クラカトア火山が不安定になっていることに警戒する必要がある」と述べている。(c)AFP