【12月23日 AFP】米上下両院は22日、メキシコ国境の壁建設費用をめぐる行き詰まりを打開するため協議したが、合意が見えないまま休会した。これを受け米政府の一部閉鎖は、クリスマスいっぱい続く見通しとなった。

 複数の主要機関を含む一部の米政府機関は、22日午前0時1分(日本時間同日午後2時1分)に閉鎖された。サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はクリスマス休暇のためフロリダ州に向かう予定だったが、予定を変更して首都ワシントンにとどまり、つなぎ予算の成立に取り組む。

 トランプ大統領は22日朝、「私はホワイトハウス(White House)にいる。一生懸命働いている」「われわれは民主党と何としても必要な国境警備(ギャング、ドラッグ、人身売買など)について協議しているが、長引くかもしれない」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 トランプ氏が、米メキシコ国境の壁建設費用50億ドル(約5560億円)の要求を一歩も譲らない一方、民主党はこれに断固反対する構えを示している。達成困難な合意が実現しないということは、数十の米政府機関の予算が22日午前0時に切れることを意味していた。

 上下両院は22日正午(日本時間23日午前2時)に協議を再開したが、両院とも合意を形成できないまま休会となった。今月27日まで採決は行われない見通し。

 チャック・シューマー(Chuck Schumer)民主党上院院内総務は、「トランプ大統領、政府機関を再開させたいなら壁を断念してください。単純明快だ」と述べ、政府機関閉鎖の責任はトランプ氏にあると非難した。

 大勢の米国人や観光客が年末休暇に入る中、一部の国立公園は全面休園となった。開園中の国立公園もあるが、トイレなどの来場者向けサービスやメンテナンス業務なしでの営業となっている。

 ニューヨークの観光名所、「自由の女神像(Statue of Liberty)」とエリス島(Ellis Island)については、ニューヨーク州が経費を肩代わりしたため、営業は継続される。(c)AFP/Michael Mathes