【12月21日 AFP】匿名の米当局筋は20日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がアフガニスタン駐留米軍の大規模撤退を決定したとAFPに明かした。

 トランプ大統領は19日、シリアからの米軍完全撤退を発表したばかり。AFPの取材に応じた米高官は、「決定は下された。大幅な縮小になる」と述べた。

 現在アフガニスタンには約1万4000人の米兵が駐留し、北大西洋条約機構(NATO)のアフガン軍支援任務や独自の過激派掃討作戦に従事している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)によると、アフガン駐留米軍の縮小規模は7000人以上になる見通し。

 トランプ氏がアフガンからの撤退を決めたのは、シリア撤退の意向を国防総省に伝えたのと同じ18日だった。この2つの決定は外交政策として非常に重く、今後、中東とアフガンで予測不可能な事態が連鎖的に発生する恐れがある。

 アフガニスタン情勢をめぐっては昨年、ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官と複数の米軍事顧問が大規模な増派を行うようトランプ氏を説得した。当時、トランプ氏は自身の直感ではアフガンから撤退すべきだと述べていた。

 マティス長官は20日、トランプ氏と考え方が異なることを理由に辞意を表明している。(c)AFP