【12月21日 AFP】陸上女子短距離で6個の五輪金メダルを獲得しているアリソン・フェリックス(Allyson Felix、米国)が20日、帝王切開で女児を出産していたことを明かした。

 33歳のフェリックスは、合併症により妊娠32週目の11月28日に緊急手術を行ない、カムリン(Camryn)ちゃんを出産。母子ともに健康だというが、カムリンちゃんは新生児集中治療室(NICU)に入っているという。

 米五輪チームのウェブサイトでフェリックスは、「神が私と私の家族に用意していることに対してオープンであろうとしています。まだナーバスで不安定ですが、同時に勇気に満ちていて興奮もしています」とコメント。 「毎日(NICUで)娘の横に座り、彼女が戦っている様子を眺めています。彼女は日々強くなり、美しさを増しています」

 通算5度目の五輪となる2020年東京五輪出場を目指しているフェリックスは、女子陸上では史上最多となる6個の金メダルを獲得しており、ジャマイカ出身のマーリン・オッティ(Merlene Ottey)氏と五輪通算メダル獲得数9で並んでいる。

 2004年アテネ五輪と2008年北京五輪の200メートルで銀メダルを獲得したフェリックスは、2012年ロンドン五輪では同種目の金メダルを獲得。4×400メートルリレーでは北京、ロンドン、2016リオデジャネイロ五輪の3大会連続で金メダルに輝き、直近の2大会では4×100メートルリレーでも優勝している。

 世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で通算11個の金メダルを獲得しているフェリックスは、同大会の通算メダル獲得数では16個と男女を通じて歴代最多記録を保持している。(c)AFP