【12月21日 AFP】英首都ロンドンのガトウィック(Gatwick)空港で19日から20日にかけ、複数のドローン(小型無人機)が敷地上空に侵入したことから全航空便の離着陸が停止され、クリスマスを数日後に控える中で数万人の乗客が足止めを余儀なくされている。英当局は警察に加え軍隊も投入して操縦者の捜索を急いでいる。

 ドローンは19日夜から目撃され始めた。空港は翌20日未明にいったん操業を再開したが、再びドローンが目撃されたため閉鎖を強いられた。滑走路の閉鎖措置は20日午後6時(日本時間21日午前3時)時点でも続いている。

 ガトウィック空港のクリス・ウッドルーフ(Chris Woodroofe)最高執行責任者(COO)は20日昼、英BBCに対し、「この1時間で新たなドローンが目撃された」と話し、「ドローンは空港上を飛び、警察が目撃、確認した。滑走路の近くまで接近したため、再開は安全ではなくなった」と説明した。

 ガトウィック空港の旅客数は欧州8位、滑走路が1本の空港としてはムンバイに次ぐ世界2位を誇る。閉鎖措置により、19日夜には約1万人、20日にはさらに11万人の利用客に影響が出た。

 警察当局はドローン飛行について「空港を妨害する意図的な行為と考えている」とした上で、「テロとの関連性を示唆するものは全くない」と述べている。(c)AFP/William EDWARDS with Joe JACKSON in London