【12月20日 AFP】韓国の首都ソウル西郊仁川(Incheon)にある巨大な穀物サイロがカラフルなアート作品に生まれ変わり、野外にある世界最大の壁画としてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定された。

 壁画のテーマは少年が大人に成長していく旅路で、16冊の本の背表紙が並べられているように見える。22人のアーティストが85万リットル以上の塗料を使用して完成させた。

 壁画の面積は2万3688平方メートルで、米コロラド州プエブロ(Pueblo)にある面積1万6554平方メートルの「プエブロ堤防プロジェクト(Pueblo Levee Project)」の壁画が持つこれまでの世界記録を大幅に上回った。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、今回の企画は、1920年代に米国とメキシコで流行したコミュニティーアートプロジェクトをヒントに生まれたという。

 5億5000万ウォン(約5500万円)の費用をかけて壁画の制作を進めた市当局と港湾局は、古びた産業施設の殺伐とした外観を刷新した狙いが当たり、仁川にある人気スポット、月尾島(Wolmi Island)の誘客のきっかけとなるよう期待している。(c)AFP