【12月18日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、中国・国務院貧困撲滅弁公室の劉永富(Liu Yongfu)主任は13日、北京で「改革開放から40年、中国は人類史上まれな貧困撲滅の諸事業を進め、農村部の7億人以上が貧困状態を脱した。2020年には、今の基準でいう貧困者は消滅するだろう」と述べた。

 今年は中国が改革開放を始めてちょうど40年になり、この間に97.5%だった農村部の貧困発生率は現在2%以下になったと見られる。

 また、貧困者の数は2013年以降、毎年約1000万人ずつ減っている。現在行っている貧困撲滅事業について、重要かつ困難な地域は、自然条件が悪く、経済的に遅れている深刻な貧困地域だ。具体的には、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)と青海省(Qinghai)、雲南省(Yunnan)などとそれぞれのチベット族居住地域、および貧困発生率が18%以上の県と20%以上の村という。

 現在の中国の貧困者数は約3000万人で、全国334県が今後2年間の貧困撲滅活動の重点地域になるとしている。(c)東方新報/AFPBB News