【12月19日 AFP】マダガスカルの首都アンタナナリボは、欧州の過ぎし時代の雰囲気が漂う――かつて人気を集めた仏自動車大手ルノー(Renault)やシトロエン(Citroen)の古いモデルが、今も現役でガタガタとほこりっぽい道を走っているのだ。

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 マダガスカルではルノー4(Renault 4)やシトロエンの2CVが生活の一部となっていて、修理を重ねながら、今でも自家用車、タクシー、パトカーとして愛用されている。

 ルノー4と2CVは、1960年代にフランスやベルギーから輸入され始め、1980年代まではマダガスカル国内で組み立てもされていた。修理のしやすさと耐久性、燃費の良さから、今でもマダガスカルの路上に生き残っている。正式な統計はないが、現在も数千台が使われているとみられる。

 だが、正規の部品は入手しにくくなっている。貿易業者らはこれまで部品を欧州から取り寄せてきたが、現在では、マダガスカルに住むインドやパキスタンの人々が部品の輸入を扱っている。(c)AFP/ Béatrice DEBUT