【12月13日 AFPBB News】今年の干支(えと)の「戌(いぬ)」と来年の「亥(い)」が、師走の都会を映し出すホテルの窓を並んでお掃除──。「ホテル龍名館東京(Hotel Ryumeikan Tokyo)」(東京・中央区)で13日、干支の着ぐるみ姿の清掃員が、15階建ての屋上からロープで降下しながら窓拭き作業を行った。

 年末の大掃除を兼ねた「干支の引き継ぎ式」で、今年で6回目。窓ガラスの清掃は2か月おきに実施しているが、年末は干支の動物の着ぐるみ姿の清掃員が登場し、この時期の風物詩になりつつある。

 イノシシに扮(ふん)した村上優希さん(20)は、清掃歴3年目にして初の大舞台。「年始から猪突(ちょとつ)猛進して頑張れば、10連休がやってくる」とあいさつし、イヌの先輩とともに地上55.5メートルの屋上から外壁に出て、ロープ2本で固定された状態でワイパーを使いながら窓を拭き、室内にいる子どもたちに手をふったり、カメラに向かってポーズを取ったりしていた。師走の街を歩く人たちも足を止め、頭上を眺めていた。

 窓拭き作業に見入っていた都内の幼稚園児の奥田敏貴くん(6)は、「ぶらんぶらんしてすごかった。やってみたい」と興奮気味に話していた。(c)AFPBB News