【12月13日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は12日、女子アフガニスタン代表選手に対する性的、身体的暴行疑惑の調査結果が出るまでの間、同国サッカー連盟(AFF)のケラムディン・カリーム(Keramuddin Karim)会長を90日間の職務停止処分にすると発表した。

 第三者グループによるFIFAの倫理委員会はコメント文を発表し、今回の暫定処分は「疑惑の内容が明らかになるまで延長される可能性がある」ことに加え、同会長は国内と海外の両方で全てのサッカー活動が禁止されることを明らかにした。

 アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は先日、AFFの職員による女子選手への暴行について英紙ガーディアン(Guardian)が最初に報じた際、問題に関する調査を命じた。

 報道では、女子代表チームの上層部の話として、暴行は連盟本部などのアフガニスタン国内や、2月に行われたヨルダン合宿の最中に行われていたとされている。さらに、元チーム主将のカリーダ・ポパル(Khalida Popal)氏の言葉も紹介されており、殺害予告を受けて国を離れ、アフガニスタンで女性が直面する性差別について声を上げ続けている同氏によれば、女子選手は男性職員にさまざまなことを「強要」されていたという。

 アフガニスタンの女子サッカーをめぐる状況は、代表以外のところでも近年大きな進歩を遂げており、4年前には女子の国内リーグも始まっていた。(c)AFP