【12月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は11日、グループC第6節が各地で行われ、ホームのリバプール(Liverpool FC)がナポリ(SSC Napoli)に1-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、終了間際にチームを救う好セーブを見せたGKアリソン(Alisson Ramses Becker)を称賛した。

 試合は34分、モハメド・サラー(Mohamed Salah)が素晴らしい個人技から挙げたゴールでリバプールが先制するも、後半に入ると一連のチャンスを外し、もう少しでそのつけを払わされるところだった。迎えたアディショナルタイムでは、ここまで危ない場面がなかったアリソンが、アルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)のシュートを体を張って止める見事なセーブを見せ、GKとしては当時世界最高額だった移籍金6700万ポンド(約95億円)が、自身のために支払われたのは妥当であったことを証明してみせた。

 クロップ監督は「もしアリソンがこれほど良い選手だと分かっていたら、2倍の移籍金を支払っていたよ」と冗談を飛ばし、「モー(サラーの愛称)が決めたゴールは素晴らしかった! アリ(アリソンの愛称)が見せたセービングは信じられないもので、もちろんあれに救われた」と続けた。

 リバプールは今大会、アウェーゲーム3試合で全敗したが、本拠地アンフィールド(Anfield)では3勝を収めており、総得点でナポリを上回ってパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に次ぐ同組の2位通過を決めた。同日の試合では、PSGがレッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)を4-1で下し、首位の座を確保している。

 クロップ監督は「まだアドレナリンがたくさん出ている。泡がぶくぶくいっているのを感じるよ」「この試合はただ素晴らしかった。選手たちは気持ちを前面に出して戦った」と話している。

 昨季、1シーズンで44得点をマークし、チームのチャンピオンズリーグ決勝進出に大きく貢献していたサラーは、8日に行われたボーンマス(AFC Bournemouth)とのリーグ戦でハットトリックを記録。復調の気配を見せて迎えたこの日は、今季公式戦13ゴール目を挙げ、ナポリをヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)に追いやった。

 これが今大会初黒星であるにもかかわらず、敗退が決まったナポリのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は「チームの努力が報われず本当に残念だ」と心境を明かした。

「後悔は一切ない。選手全員がこれ以上ないプレーをみせ、最後の最後まで必死に戦った」「リバプールのホームで10度の決定機をつくるのは期待できない。1、2回のチャンスがあったが、そのうちの一つをものにする運もなかった」 (c)AFP/Kieran CANNING