【12月11日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、長年のライバルであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)に対して、自身のようにスペイン以外の国に挑戦し、変革を図るべきだと訴えた。

 ロナウドは10日、イタリアの主要メディアに対し「彼にはいつかイタリアに来てほしい。私のように挑戦を受け入れてくれればうれしいが、彼が今のチームで幸せならそれを尊重する」と話した。

 ロナウドとメッシは過去10年でバロンドール(Ballon d'Or)を5度ずつ獲得するなどライバル関係にあったが、今年はW杯ロシア大会(2018 World Cup)で準優勝したクロアチアのルカ・モドリッチ(Luka Modric)が受賞したことで、両者による独占の時期は終わりを迎えた。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)一筋でプロキャリアを送っているメッシが、セリエAにいないことを寂しく思うか問われたロナウドは「いや、彼のほうが私がいないことを寂しく思っているかもしれない」と答えた。

「私はイングランドやスペイン、イタリア、ポルトガルのクラブに所属し、代表チームでもプレーしている。その一方で彼はずっとスペインにいる」「彼のほうが私のことをより必要としているかもしれない。人生とは挑戦であり、私はそれが好きだ。人々を幸せにしたい」

「彼は素晴らしい選手で良いやつだが、ここでは何に対しても寂しくは思わない。これが私の新しい人生であり、幸せだ」「自分にとって居心地の良い領域を離れ、トリノ(Turin)でのこの挑戦に臨んだ。すべてがうまく進んでいて、まだ自分が傑出した選手であることを証明している」

 過去4シーズンのうち、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の決勝で2度敗れ、同大会での優勝を目指すユベントスは今夏、1億ユーロ(約128億円)の移籍金でロナウドを獲得した。

 イタリアに渡ってから150日が経過したロナウドは10日、ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)、コリエレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)、トゥットスポルト(Tuttosport)という同国の三大スポーツ紙のインタビューに応じた。

 ロナウドは自身が下した決断について「他の選択肢もあった。どのチームとは言わないが、確かに複数のオプションがあった。ユベントスは堅実なチームであり、長い歴史がある」と明かした。「前からこのスタジアムの雰囲気を知っていた。イタリアでは何度かプレーしたことがある。この街や人、そしてクラブが好きだ。うまくいくのは分かっていた」

「自分が入ろうとしているのが、世界最高のクラブなのかは100パーセントの確信を持てなかった。レアル・マドリード(Real Madrid)で9年を過ごしたから、比較するのは難しいんだ」「でも今となっては正しい選択肢だったと100パーセント確信している」 (c)AFP