【12月10日 AFP】香港で10日、無人のまま暴走したスクールバスが舗道に乗り上げ、複数の通行人が下敷きとなる事故があり、4人が死亡、10人が負傷した。警察が発表した。

 事故は混雑した繁華街の北角(North Point)地区で発生。黄色のスクールバスが制御不能に陥って暴走し、80歳と70歳の女性2人、83歳と77歳の男性2人が死亡した。

 警察によると、駐車した後に道路を走り出したバスを、駆け付けた運転手が制止できず、通行人らを恐怖に陥れたという。

 警察幹部は報道陣に対し、「運転手がハンドブレーキをかけ忘れたか、きちんとかけなかった可能性があるとみている」と話した。

 62歳の運転手はバスの下敷きとなり、道路に投げ出されるまで20メートルほど引きずられた。

 警察は、バスが計100メートルほど暴走し、タクシー2台にぶつかった後、商店が並ぶ狭い路地の建物に衝突してやっと停止したと説明している。

 頭部などをけがした運転手の他、22歳から89歳の通行人9人が負傷し、治療のため病院へ搬送された。うち複数の人々が深刻な容体だという。(c)AFP