【12月9日 AFP】オーストラリアのニューサウスウェールズ州で9日、サーフィンをしていた36歳の男性がサメに襲われ重傷を負った。州警察が同日、明らかにした。オーストラリアのビーチでは数か月前からサメの襲撃が相次いでいる。

 男性は9日朝、シドニーの北方約490キロに位置するスコッツヘッド(Scotts Head)ビーチの沖合でサメに襲われた。

 男性の容体は深刻で、ヘリコプターで病院に搬送された。州警察や救急当局などによると、右脚の膝下の5か所に深い裂傷があり、出血も激しいという。男性を襲ったサメの種類は特定できていない。

 ライフセーバー団体「サーフ・ライフ・セービング(Surf Life Saving)」の広報担当者は豪テレビABCに対し、男性と一緒にサーフィンをしていた1人は「男性の姿が水面下に消えた」後に「何か問題が起きたことを示そうと男性が手をあげているのを見た」と話した。

 オーストラリアは世界有数のサメ襲撃国だが、最近では死者が出る例は減っている。

 シドニーのタロンガ動物園(Taronga Zoo)による統計では、広大なオーストラリア全土の沿岸で今年に起きたサメ襲撃は16件。うち1件では1人が死亡した。(c)AFP