【12月9日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは8日、第16節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はマンチェスター・シティ(Manchester City)に2-0で勝利し、王者に今季初黒星をつけた。これによりボーンマス(AFC Bournemouth)に4-0で勝利したリバプール(Liverpool FC)が首位に浮上している。

 チェルシーはヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)とダビド・ルイス(David Luiz)が得点を記録する中、前半のボール支配をゴールにつなげることができなかったシティは、その代償を支払う結果となった。

 チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、「マンチェスター・シティ、そしてジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督から勝利するのは簡単なことではないので満足している」とコメントした。

「モチベーションに満ちているときのチームは超強力だ。集中力、意志の強さともに高いレベルでプレーすることができた。積極性も良かった」

 リーグ戦7連勝中だったシティは、けがのため前線のセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)を欠くと、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)とリロイ・ザネ(Leroy Sane)が序盤のチャンスをことごとく潰した。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「チェルシーは好チームであり良い選手がそろっているが、前半のわれわれは桁外れに素晴らしかった」と試合を振り返った。

「試合を通じてチームはファンタスティックだった。後悔していることはない。アウェーで勝利への意欲を示すことができた」「多くの決定機を作った。相手は44分間でチャンスは1度きりだったが、それがゴールとなった。そういうこともある」

 敵地に乗り込んだリバプールは、モハメド・サラー(Mohamed Salah)がハットトリックを記録するなど4点を奪い、シティに1ポイント差の首位に立った。

 3-1で勝利した5日のバーンリーFC(Burnley FC)戦でベンチスタートし休養十分だったサラーは、公式戦44得点を記録した昨季以上の姿を披露した。

 サラーの1点目はラッキーな形で生まれた。25分にロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が放ったシュートを相手GKアスミール・ベゴヴィッチ(Asmir Begovic)が弾いたところに詰めたサラーは、オフサイドと判定されていてもおかしくなかったがゴールは認められた。

 後半立ち上がりにゴール右隅にボールを流し込んだサラーは、スティーブ・クック(Steve Cook)のオウンゴールで加点した後の77分、ドリブルでベゴヴィッチを2度かわしてハットトリックを達成した。

 リバプールを指揮するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「モー(サラーの愛称)の後半の2点は傑出していた。あのような得点を決めることができる選手は現時点ではそんなに多くいない」とエースをたたえた。(c)AFP/Kieran CANNING