【12月9日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは8日、第16節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は粘り強いハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)を1-0で振り切って勝利を飾った。トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)もレスター・シティ(Leicester City)に快勝している。

 アーセナルは本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で引き分けに終わるかに見えた83分、ルーカス・トレイラ(Lucas Torreira)がオーバーヘッドキックから決勝点を挙げ、公式戦無敗記録を21試合に伸ばした。

 DFラインの前の防波堤となる守備的な選手という見方が一般的だったトレイラだが、これで2試合連続ゴールを決め、両ゴール前で力を発揮できる選手だというウナイ・エメリ(Unai Emery)監督の信頼に見事に応えている。

 存在感を増すトレイラについて、監督は「クオリティーが高いし、攻撃でも守備でも戦術的なセンスに優れていて、状況を素早く把握できる。足もそうだが、頭の回転が非常に速いんだ」とたたえ、「成長しているし、毎日そのための努力を続けている。英語も勉強している。ハングリーな選手だ」と続けた。

 また試合前には、大勢のスター選手が亜酸化窒素を吸引している動画が大きな波紋を呼んだが、エメリ監督はこの件に詳しく言及するのを避け、「クラブ外でその話をするわけにはいかない。雑音は排除したい。選手たちは、きょうの試合に集中する必要があった」とだけ話した。

 トッテナムは、2-0でレスターに勝利。マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のFCバルセロナ(FC Barcelona)との大一番に備えてハリー・ケイン(Harry Kane)らを温存する賭けに出たが、うまく成功した。

 ケイン不在の中で、攻撃陣にいつものような迫力は少し足りなかったが、低調だった前半の終了間際に孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)のペナルティーエリア端からの強烈な左足ミドルで先制すると、後半には孫のクロスからデレ・アリ(Dele Alli)が頭で追加点を挙げ、調子の上がらないレスターを悠々と下した。

 トッテナムが自力でチャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進むには、本拠地でほとんど負けのないバルセロナを倒す必要がある。そのためケインとクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)は試合時間のほとんどをベンチでを過ごした。(c)AFP