さてそれは、奇観で有名な孀婦岩(そうぶがん)か? 海から出て頂上に上り詰めたのは何者か?--極彩色のファンタジーに幻惑されながら、目を凝らせば、波頭きらめく荒海と、海を突き破って突如現れたかのような峻険な山、そして空が混然一体となった、どうやらアルカイックな地球のよう。極小の粒子によるミステリアスでレトロフューチャリスティックな点描画が見る者に謎をかけ、未知なる世界への冒険に誘う。地球の冒険といえば、スイスで約280年の歴史をもち、フロンティアへの挑戦をスローガンに掲げるファーブル・ルーバのまさに得意とするところ。かすかに青だけが届く深海からヒマラヤの高峰まで、その高機能スポーツウォッチがあまたの冒険者を支えてきた。果敢な挑戦者にとっては、この絵の画題のごとく、全世界が“マイ・プレイグラウンド”なのだ。 (菅原)

レイダー・ディープブルー

レイダー・ディープブルー
1963年に発表された伝説のダイバーズウォッチを現代的にアップデート。ユニークなクッション型ケースやアルミニウム製の逆回転防止ベゼルに独特のレトロモダンの味わいが宿り、ブルーの色使いもまさに深海のイメージ。フリーダイバーともコラボしており、その実力も折り紙付きだ。
自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41㎜、30気圧防水。税別27万円。
レイダー・ディープブルー
実は「レイダー・ディープブルー」のデザインの白眉はこのアングル。16角形の風防リングや、いかにも回しやすそうな回転ベセルの精緻な刻み、そして何より特徴的なサイドビューがインパクト抜群に目に飛び込んでくる。ケースのデザインの一部として溶け込んだラグから厚いストラップがはみ出ないよう工夫されているなど、実用性も十分に考えられている。

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Tel.03-4360-8669
www.favre-leuba.com/jp/

吉武弘樹
《The World is my play ground》

吉武弘樹《The World is my play ground》
2017年 油彩、カンヴァス 193.9 x 130.3cm
吉武は1982年福岡県久留米市生れ。東京藝術大学美術学部絵画科で学び、2009年に平山郁夫賞受賞、2016年に第51回昭和会賞を受賞した新進気鋭の画家だ。主に原始的な地球の風景を描き、その作品は観る者を神秘的な世界へと誘う。精巧な「レイダー・ディープブルー」の針が、精緻な筆致で描かれた幻想風景の中で楽しげに動き出す。あたかも原始の鼓動である。

「第57回ミニヨン展」

2018年12月4日(火)~27日(木) 東京・銀座、日動画廊本店 www.nichido-garo.co.jp
日動画廊の恒例歳末企画展。吉武弘樹作ほか、4号(長辺33.4cm)以下の珠玉の名品・秀作約400点を展示する。