ロジェ・デュブイはトゥールビヨンを2つ並べたダブルトゥールビヨンや、テンプを4つ備えたクアトゥオールなど、独創的な複雑機構を得意とする技巧派マニュファクチュール。また、そうした精緻な機構をスケルトンで美しく見せるなど、インパクト抜群のデザインを重視するのも大きな特徴だ。そんな同社が、昨年タイヤメーカーのピレリとスポーツカーメーカーのランボルギーニとのパートナーシップを次々に締結。ピレリF1タイヤのカラーコードや、ランボルギーニのカーボンファイバーを使用するなどで、新たにモータースポーツの世界観を獲得した。そして新作は、デザインがよりダイナミックに、色使いはよりポップになり、他に類のない魅力を手に入れた。その姿は、ポップでカラフルで荒々しい、ストリートアートにどこか似ているのだ。 (福田)

エクスカリバー アヴェンタドールS

エクスカリバー アヴェンタドールS
ランボルギーニ「アヴェンタドール S」をモチーフにしたパートナーシップ・モデル。ランボルギーニの開発したC-SMCカーボンをケースに使用。V12エンジンを模して、45度傾けた2つのテンプを装備するのも特徴だ。
手巻き。カーボン、ケース直径45mm。5気圧防水。世界限定88本。税別2310万円。
エクスカリバー アヴェンタドールS
ランボルギーニ・アヴェンタドール Sのロゴが誇らしげにプリントされているサファイアクリスタル製ケースバック。カーボン製のケースサイドは大きく肉抜きされ、クルマと同じく極限まで軽量化が図られていることが分かる。ラバーストラップの裏側には、アヴェンタドール Sに純正装着されるタイヤのリアルなパターンが刻まれ、装着感に寄与している。

エクスカリバー スパイダー ピレリ
ダブル フライング トゥールビヨン

エクスカリバー スパイダー ピレリ ダブル フライング トゥールビヨン
ピレリのモデルは、F1の優勝タイヤをラバーストラップに使用、タイヤの識別カラーが使われる。これはダブルトゥールビヨンモデルで、2つのトゥールビヨンがディファレンシャルギアにより連結されている。
自動巻き。チタン×ブラックDLC、ケース直径47mm、5気圧防水。世界限定8本。税別予価3660万円。

時計のお問い合わせ=ロジェ・デュブイ

Tel.03-4461-8040
www.rogerdubuis.com/ja/

CES《Untitled》

CES《Untitled》
(部分)2006年 約300×300cm
ニューヨーク、ブロンクスにて 撮影・能勢理子
1970年代にニューヨークで始まったストリートアート、いわゆる「グラフィティ」は、80年代半ばに地下鉄ペインティングで爆発的な人気を集め、今なお世界中のポップカルチャーに大きな影響を与え続けているジャンルである。キース・へリング(1958~90)やジャン=ミシェル・バスキア(1960~88)も、このグラフィティを原点にして、後の人気を獲得したアーティストだった。こちらのストリートワークは、グラフィティ界のカリスマとして知られる通称〝CES〟(セス 年齢不詳)がブロンクスの煉瓦建築の壁面に描いたもの。写真ではなかなか伝わりにくいが、縦横なんと約3m。鮮やかなブルーとレッドを基調にした画面の中央には、レーシングカーのシフトレバーが……。色味といい、題材といい、その世界観は、まさにロジェ・デュブイのこの時計と見事に重なり合う。