【12月6日 CNS】華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)がカナダの空港で乗り継ぎの際にカナダ当局により拘束された。同社は6日、微博(ウェイボー、Weibo)公式アカウントで声明を発表した。

 声明によると、カナダ当局が米政府の代理として同氏を拘束。具体的な容疑について同社が入手した情報は極めて少なく、孟氏に「いかなる不当な行為があったのか了解していない」としている。同社としては、カナダと米国の法律が、最終的に公正な結論を出すことを信じているとしている。

 また同社は、国連(UN)や米国、EUで適用されている輸出管理や制裁に関するルールを含め、あらゆるビジネス所在国の法律法規を遵守しているとしている。

 駐カナダ中国大使館のウェイブサイトによると、同大使館の報道官は問い合わせに対し、カナダ政府による中国市民の逮捕について談話を発表。「カナダ警察が米国の要求により米国とカナダのいかなる法律をも違反していない中国公民を逮捕したことは、深刻な人権侵害であり、中国政府として断固として反対し厳重に抗議する」としている。

 中国政府はすでに米、カナダ両国に対して厳重に抗議するとともに、誤った方法を即刻改め、孟氏の自由を回復するよう求めている。事態の進展に注目し、あらゆる措置を講じ、中国市民の合法的権益を断固として守るとしている。

 ファーウェイの公式サイトによると、孟氏は華中理工大学卒の修士で、1993年ファーウェイ入社。国際会計部総監、ファーウェイ香港会社首席財務官、帳務管理部総裁を歴任。現在は同社CFOで副董事長に在職中という。(c)CNS/JCM/AFPBB News