【12月5日 AFP】武田薬品工業(Takeda)は5日、大阪市で臨時株主総会を開き、アイルランドの製薬大手シャイアー(Shire)を約7兆円で買収する提案について、株主の承認を得た。日本企業による海外企業の買収としては過去最大のものなる。

 シャイアー買収をめぐっては創業家の一部が反対していたものの、株主の過半が賛成に回った。シャイアーがアイルランドの首都ダブリンで5日夜に開く総会でも承認が得られれば、2019年1月から実際の買収手続きが始まる。

 海外進出を目的とした武田薬品のシャイアー買収により、世界の製薬企業の売上高トップ10に入る巨大企業が誕生する。

 武田薬品のクリストフ・ウェバー(Christophe Weber)社長は、「株主がシャイアー買収を強く支持してくれたことをありがたく思う」と述べた。(c)AFP/Miwa SUZUKI